父が読んでいたと想われる本をたまたま手にとってみた。
- 作者: ダライ・ラマ14世
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/04/17
- メディア: 新書
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この世のあらゆる楽、それらはすべて他者の楽を望むことから生じる。
この世のあらゆる苦、それらはすべて自らの楽を望むことから生じる。
「はたらく」とは、「端を楽にする」が語源だとおっしゃっていた方がいた。真偽はともかく、働くことの本質は、「傍(まわりの人)を楽にする」ことだ。
いつぞや聞いて、仏教の天国と地獄の亡者の話しを想いだした。
天国も地獄も状況はかわらない。丸いテーブルにたくさんのごちそうを人々が囲んでいる。天国と地獄で違うのは、人々の手にくくられた長い箸で人の口にいれてあげるか、自分の口に入れるというむなしい努力をつづけるかだけだ。それを制度の側でなく、人の信仰の側から、こころの側から作っていくことが大切だ。
「懺悔の生活」 - HPO機密日誌
苦も、楽も、天国も、地獄も、すべては自分が周りの人々のために役立つ働きをしているかどうかにかかっている。そこに心の平安があるのだと。