今年の風邪は喉から来るそうで、ごたぶんにもれず私も風邪の引き始めで体調は最悪。それでも、「ワイルド・ソウル」を読み終えるまでは、眠れなかった。
- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/10/28
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「貴子」が出てから、俄然テンションがあがった。彼女の存在が、小説としての「ワイルド・ソウル」に別の次元の深みを加えている。ラテン系のラテン系らしさを見事に描いている。
いいセックスの出てくる小説を読むと、つい自分もいい男で、いいセックスができるような気がしてくる。いや、私のような凡人をしてそう思わせる力があるからこそ、いい小説と言えるのか。
四十代になったからそう思うのか、いいセックスは後をひく。もうこの女としかセックスできないと想わせる、らしい。少なくとも、ケイは貴子とのいいセックスのために命を賭けた。その気持ちがよく分かる。
いいセックスとはきっと身体だけではないのだろう。気持ち、情熱、からだのにおい、汗、状況・・・、すべてなのだろう。