実は、昨日のエントリーは、「生きるための論語」の半分程度しか読まずにあげてしまった。安冨先生には大変失礼なことをしたと反省している。孔子の時代の古さを数百年間違えたこと、中国流に大げさな言葉づかいをしてしまったことを、訂正、お詫びしたい。それ以外は、完全読了した今も昨日のエントリーの修正の必要性を感じない。
ああ、安冨先生のおっしゃる通りだと思った。原発再稼働反対にこだわること以外は。*1
- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/04/04
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実はいまベトナムにいる。今朝、ホテルで朝食を食べている時に、和装の紳士が私と同じツアーのメンバーと話しをしていた。あれ、どこかでお見かけした方だなと思った。後で聞いたらG先生だった。びっくりして、早速ご挨拶させていただいた。まだ、都内でたまたまお会いするならともかく、なんでまたベトナムのホテルに来てお会いすることになるのだろう?
同級生のI君と数週間前に会ったときに「今日は、G先生と会ってきた。先生と会って生き様が変わった」と熱く語るのを聞いたばかりだった。夜、宿に帰ってきたら、先生が私たちを待っていてくださって、小一時間ばかり話をした。
G先生は、見事なくらい「生きるための論語」と重なる話しをしてくださった。いわく、「『己こそ己のよるべ』だ。知識は現代人の防衛機制の鎧にしかならない。ものごとを分裂させることしかできない。感性こそが、ものごとの等質、ものごとの本質のにたところを引き出す。唯我独尊こそが、現代人の防衛機制にひびをいれることができる。母親の愛情こそが、本来の自分を引き出す鍵だ」等とう。
改めて、安冨先生が見せたアクロバットような論語の読み替えは、王陽明においてすでに行われていたことに気づいた。G先生は、現代に生きる陽明学の徒だ。
世の中狭いというか、シンクロニシティーというか、ご縁だなとつくづく。