ブログのネタに詰まってずいぶん昔の書きかけを見つけた。
もう筋も覚えていないが、読んだときは別世界のことだと思っていた。
- 作者: 倉橋由美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/08/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
案外、夫婦という「城」の中でそれぞれが別の「城」に住まってしまっていることが多いのだと最近実感している。
「城の中の城」は、夫婦のあり方を倉橋由美子が問うた物語だ。ある程度までは、倉橋自身の家庭生活を反映しているのだろう。
今日、たまたま「屋根の上のバイオリン弾き」を見た。何度も見ているが、テビエとゴールダの「愛している?」と問いかけ合うシーンが印象的だった。25年間けんかもし、生活も共にし、子どもも育ち、それでも一緒に暮らすのは愛があるからだと。
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2005/02/04
- メディア: DVD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
「城の中の城」状態でも、共にならびたっているだけで素晴らしい。男と女が生活を共にしてくのは並大抵のことではない。並大抵のことではないだけに、ごく普通の日常こそが幸せであったのだと今更ながらに思う。
人生の後半生で願うのは子どもの幸せばかり。