経営者がやるべきことはたくさんある。商売のやり方を常に考え続けなければならないし、お金の心配もしなくてはいけない。品質管理を誤れば、謝りに歩かなくてはならないし、人事制度の設計だって他に頼める人もいない。中でも、社員のモチベーションをいかに高くもってもらうか一番大切な仕事だと、トップリーダーになってから気づいた。
情熱・熱意・執念の経営 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる!
- 作者: 永守重信
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/03/02
- メディア: 単行本
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日本電産の規模に圧倒されてしまのだが、本書は経営者がこころがけるべきことがらがよくまとまっている。読んで、大変ファイトがわいた。
特に「能力の差と意識の差」という章に共感した。
三十年の間にたくさんの社員を採用してきました。その中で、つくづく感じることは、人間の能力には大差がないということです。
人の総合的な能力の差というのは、天才は例外としても、秀才を含めてせいぜい五倍、普通は二、三倍程度の差しかありません。しkし、やる気、意欲、意識の差は百倍の開きがあると感じています。
つまり、高い能力を持っていても、やる気や意識の低い人を採用するより、多少能力は劣っていたとしても、やる気や意識の高い人を採用する方がはるかに戦力になります。
永守重信社長には足下にも及ばない私の経営経験だが、実にその通りだと思う。
今日は同業の若く優秀な経営者の方とほんの少し交流させていただいた。ほんの少しの交流であったが、実に多くの気づきを得ることができた。経営者はまたすぐに胃の中の蛙になり、堂々巡りの発想から抜けられなくなりがちだ。発想をフレッシュにするできうる限りの努力をすべきだ。