まだ24時間もたっていないのにすでに会話の細部が思い出せない。時間がたてばたつほど衝撃は薄れてしまう。
私は前後の脈絡なく「宗教的使命の達成とはなんだろうか?」と彼女にたずねた。彼女は即座に答えてくれた。「道は決まっているってさとることよ」、と。
頭の中では正直安冨先生の「鉛色の空」の話しと目先にある問題をまぜこぜにして考えているうちに、つい口から出た問いだった。安冨先生の「孔子は論語の中で選択をしていない」という結論にめぐりあうまで私はどれだけ時間を使っただろう。何冊の本を読み、いくつの無益なエントリーを書いただろう。
しかし、答は最初から目の前にあったのだ。
生きるための経済学―“選択の自由”からの脱却 (NHKブックス)
- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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