安冨歩先生の理論の実にイラストレートな例だ。
「私はすでに箱の中にいるので、相手に対して箱に入るために自分にそむく必要がなくなるのです。箱の中では、私は常に攻撃を警戒していて、自分の正当化の主張が脅かされれば怒りを爆発させるでしょう。」
本当はこの前の部分が大事なのだが、携帯の電池が切れそうなので結論の部分だけ。悪質なハラスメントはさらにこの箱自体を利用しようとするわけだ。
- 作者: アービンジャー・インスティチュート,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/09/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ああ、感動をふたたび!携帯を充電してでも覚えておこう。
「しかし、重要な、そして私たちみんなに当てはまることは、みんなが自己正当化をしているということです。どんなことをしてでもね。でも、正当化は自分がすることなので、とりけすこともできる。」
安冨先生のおっしゃる「身体」みたいのはこういうことではないのか?ここでいう自己正当化とはそのまま自己欺瞞だ。正当化していることに気付かないふりをしてしまうこと自体が欺瞞だ。
ここまできたなら自己欺瞞はパーコレションするという結論で終わりたくない。その先を池田信夫さんは聞きたいのだね。
箱から十分に出ているこころが平和な状態が、人が最も創造的でいられるのではないだろうか?安冨先生の求める「阻害」は箱ではないか?箱からでる度によろこびをもって選択が減って行くのではないか?
ああ、本当にその通りだ。
「相手を人として見なくなると、必然的にすべての人を人と見なくなるのです―――自分自身も。」