どうもエロに開眼しつつあるらしい。
- 作者: 江川達也,紫式部
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/10/20
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
このマンガの中の天皇の位置づけってすごいものがある。
そもそも天皇の一番大事な公務がセックスなわけですからね。
なんか戦前にこんな発言したらもう即発禁、即特高!だったんだろうけどね。
「ローマ人の歴史」を読んでてなるほどと思ったのは、血統による正統性というのが一番納得性が高く、能力主義による正統性は実に示しにくく内乱を誘発しやすいという話だった。現在のように価値を生産するシステムがそれこそ毎年変わっていくような変革の時代には、考えられないかもしれないが、源氏物語からついこの間明治維新が起こるくらいまで基本的には日本は農業生産しか富を生むシステムがなかった。いや、江戸時代はとかいろいろ意見はあるだろうが、農業主体でやってきたので血統が政治的正統性を裏付けるということは、実に理にかなったことであったろうと想像する。
その中で、支配者がすべきことは民衆レベルの倫理規定とはまったく異なり血筋を残すというこの一点が国の内乱を避けることに直結する。血が耐えた時点で正統性を争う抗争がありとあらゆる階層で起こるのだろう。
この意味で、江川達也の発言は正しいように私には聞こえる。
- 作者: 大塚ひかり
- 出版社/メーカー: 三交社
- 発売日: 1994/10
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ま、それはともかく、絵のエロさは電車の中では読めなくなってしまうのでやめてくれという感じがしないでもないでもないが、原文ときちんと向き合っている気がする。正直に言って、私は古典の授業で向き合った以上には源氏物語に触れた事はほとんどない。それこそ「あさきゆめみし」くらいだろう。このペースでいけば、全巻原文を読みとおせる気がする。こうして対比してあると、実に奥深い意図と教養があってこの源氏物語が構成されているのだと感服する。
2巻以降が実に楽しみだ。この本を読んでいため、今朝この数年のうちではじめてベッドから起きる時間に遅れた。
■追記
今月号の「選択」に関連する箇所があった。