タイトルは全くの思い付き。
なんか「よんじまったぜぃ!」って感じ。
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2003/07
- メディア: コミック
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昔、新宿二丁目の「黒鳥の湖」に行った。
もう本当にむかしむかしの話しだから、書いてしまうが、すばらしいショウだった。
コミカルなものもあったが「サロメ」をモチーフにした題目が素晴らしかった。オスカー・ワイルドへのオマージュだったのか?
総毛だつあやしげなものを確かに感じた。
似たような感慨をスーパー歌舞伎「タケル」のくまその花籠を載せた娘たちに感じた。あるいは、なんといったか玉三郎の出た泉鏡花原作の映画*1も美しかった。
本書の作者の志村貴子という方がどんな人かは知らないが、そうした妖しさを味わいたいという志向を感じる。そのために「千葉さん」がこの物語には組み込まれているのだろう。性的に成熟するまえのゆらぎのような妖しさを、あたかも「風と木の詩」を読む女子高生のように観賞しているように感じる。
マルコさん、ご推薦ありがとうございました!