よい映画だった。史実や、源氏物語そのものから離れすぎずに、ファンタジーを広げていた。
ページが見つかりませんでした | 源氏の謎は婚活にあり!
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女の中には修羅がいるという。自分の男を奪い去ろうとする女を恨み殺しても飽き足らない修羅だ。考えてみれば、こんな恐ろしいことが描かれている「物語」が千年もの間読み継がれてきた国というのは異常だ。
「オファーをいただいた時はちょっとしびれました。眠っている何かが自分の中にある気がして、ピンと来たんです。紫式部がなぜ源氏物語を書いたのかという話で、彼女が現実では出せなかった修羅の感情から生まれたのが御息所です。
(中略)
「源氏と葵の上が抱き合っているところに行き、葵の上に乗り移るんですが、その時に『なぜ、私の扉を開けたのですか。私は只心平らかに、自らの誇りと共に生きて行きたいと願っていたのに……』というセリフがあって。」
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ただ、肝心の紫式部の道長への想い、その修羅の必然性に迫ってくるものがなかった。平安貴族の間で、道長と言葉を交わし、情を交わすことは式部の立場なら不可能ではなかったはず。この辺は、小説の方を読まなければならないのだろうか?
- 作者: 高山 由紀子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
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