日本教があるから。
「日本教」モデルをネットワーク分析する balance or inbalance: HPO:個人的な意見 ココログ版
逆に、昨今「普通の国日本」というか、「強い日本」論が今後取り沙汰されるのだとすれば、それは実体語としての日本経済がいよいよ行き詰まったということ示すのだろう。
[書評]日本教の社会学: HPO:個人的な意見 ココログ版
市場が自律的な調整機能を、つまりは集合知を、発揮するためには、参加者の多様性が大前提となる。個々の参加者は全ての情報を持っている必要はない。逆に言えば、一人一人が頭につけた見えないカードをあてあうゲームこそが市場なのだろう。
しかるに日本においてはすでに情報は飛び交い、判断は均一化している。まして相手がなにを考えているかを、ことばにならないうちから察する技術に長けている。
つまりは異常にけわしいフィットネス・ランドスケープ(適応度地形)が、これまた異常な変化を続けることとなる。
この観察は出口戦略がひとつも見えていないにもかかわらずレバレッジばかりきかせるファンド群の一斉の崩壊の危険性というありがたくもない不吉な予測に私を導く。
■追記
決して今日の今日のことを言いたいわけではなかったし、いまもない。
■ぶくまにおこたえするのもお恥ずかしいのですが...
コメントいただきました。
市場と多様性の説明部分が分かりにくいです。
はてなブックマーク - HPO:機密日誌 - なぜ日本に市場主義経済が根付かないか?
さすがです。これは本に書いてあったことを納得しないまま書いてしまった私の浅はかさの典型みたいな話しだからです。
- 作者: マイケル・J・モーブッシン,川口有一郎,早稲田大学大学院応用ファイナンス研究会
- 出版社/メーカー: 日経BP社
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もちょっとよく考えて見ます。
表面的には、なんつうかファットテール(ロングテール)的に分散が値が無限に大きい母集団があって、その中から正解者はビンゴ!ってな感じでメジャーに進出していく仕組みを前提にしてるのではないか、と。日本ていうのは異端があんがいなくって、投資のスタイルとかも均一なので、投資家の数が増えてもロングテールでなく正規分布的になってしまっているのではないかな、と。
逆にコンプライアンスというか、投資関係の情報公開にこれだけ神経質に米国がこだわっているというのも、多様性を涵養するためには、前提として誰でも同じ情報に接していることが大事だと。逆に言えば誰かがインサイダー情報を常に握っているという状況では、多様性そのものであるロングテール部分の投資家が圧迫されてしまうからではないかなと、私は思いました。