HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

私のUSB-C沼

ちょっと書いたが、考えてみればどれだけUSB-TypeCのアダプタ、ハブを買ったか注文履歴を調べて改めてびっくりした。

RGB端子接続だとMacBookの電池消費が激しいので(充電がおいつかないようなので)、hdmi端子接続のディスプレイを探してきてもらってこれに接続した。ところが、翌日MacBookからhdmiへ接続しなくなってしまった。

iMac、MacBook、ChromBook、小型PC - HPO機密日誌

obakasanyo.net

点数だけで言えばこの方を超えているかも。

  • 「お客様は、2017/5/9にこの商品を注文しました。」

ちなみに、これはいまも現役。軽くて、会議に行くのにもちあるくのにはもってこい。RGBとHDMIの両方がついているのがグッド。ただし、充電は全くできない。そもそも、USB-Cが元の部分以外にないのだから仕方がない。

  • 「お客様は、2018/1/13にこの商品を注文しました。」

この辺からずぶずぶ来てしまった。前回の反省で充電できるだろうと買ったのだが全然充電はだめ。

  • 「お客様は、2018/3/29にこの商品を注文しました。」

この辺から正気を失ったのではないかと自分でも想うのは、間違えてあと3つ注文してしまったこと。気がついたら、1台しかないMacBookのために身の回りに5個も、HDMI/USB-Cアダプターがあった。なんせどれも充電できない。

  • 「お客様は、2018/3/12にこの商品を注文しました。」

充電できないことがわかっていれば、最初の軽量のを注文すればよいのに、また使えないRGBアダプタをこの時点で購入している。自分でも使った記憶がない。なのに、4個も購入しているとAmazon君が教えてくれている。お母さん、ぼくのあのアダプター、どこにいってしまったんでしょうね。

  • 「お客様は、2018/9/26にこの商品を注文しました。」

確かこれは自宅で仕事をするのに、ディスプレイにつなごうと衝動的に買ったはず。Amazonの評判とか製品説明でも絶対に充電できるように書いてあったし。でも・・・、充電はできなかった。いくら衝動的とは言え、この時点で合計8個くらいhdmiないしRGBアダプタが私の周りに存在していたはずのに・・・。自分で自分の狂気を疑ってしまう。

  • 「配送済み 2019年4月13日」

USB-C Digital AV Multiport アダプタ

USB-C Digital AV Multiport アダプタ

さすがに、どうしても長時間MacBookで仕事をせざるを得なくなり、Apple純正品を買った。これは十分に役立ってくれているし、充電もできている。最初の一番単純な充電できないアダプタと、これを買っておけばなんの問題もなかったのじゃないだろうか。

で、今日もうひとつ同じものを注文してから、これは十分に軽量なので、MacBookと一緒にアダプタを外して持ち歩けばいいだけだと気づいた。ううう。USB Type-C沼の狂気は現在進行形のようだ。

サステナブルな社会構造: 「人工知能と経済の未来」

人工知能と経済の未来」を読み終わった。大変、示唆に富む本だった。人工知能というのはある意味でひとつのモチーフであり、産業構造がますます人手がいらくなくなるようになった未来をどう維持可能とするかを適切に思考している。

以前から開発主義経済について産業構造の変化との考察を経済学者がなぜ明確に言わないのか不思議に思っていた。いや、いくらでも開発経済学はあるじゃないかと想われるだろうが、開発が一巡した後、成熟社会への遷移についての言説を読んだ記憶がない。

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アメリカの経済学者タイラー・コーエンは、その著書「大停滞」で、人々の物質的な生活は1950年代以降はほとんど変化しておらず、自動車も冷蔵庫も洗濯機も既に存在しており、なかったのはインターネットくらいであると言っています。これはアメリカの話しですが、日本でも高度経済成長期が終わった1970年代から、身の回りにある家電製品がほとんど変わっていないとよく言われています。
(中略)
いずれにせよイノベーションの果実は完全に食べ尽くされ経済成長は停止するかもしれません。あるいは、何らかの要因によってイノベーションが活発化し、経済成長率が高まる可能もあります。

と、ここから人工知能がいかにあらたな「汎用目的技術」となり、産業構造から究極までに人手がいらなくなる世界が描きださえれていく。人類全体の生産におけるべき分布で10%の人類が人工知能を使い(使われ?)全人類に必要な100%の生産を行う未来像である。恐ろしい。

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とはいえ、ものづくりの現場に近いところにいる私の目からすればまだ絵空事。仮に汎用人工知能が開発されても、人体に相当する「義体」が安価に製造できるようにならないと現場での人手は必要。その意味では多くの人間が人工知能に使役される未来も描きうる。恐ろしい。

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本書の真価は、最終章のBIがサステナブルであることを示した部分であると私は考える。

もっともこの辺の議論は原田泰氏の本に依るらしい。ベーシック・インカムについての経済学的な議論がなされていることを知らなかった。停滞しているのかと想っていた。

私は汎用人工知能の未来には確かに富が全人類に行き渡る仕組みが必要だと考える方。しかし、家族の問題などかなり制度設計が大事だと強く問題があるのも事実。

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この議論で改めて何十年も払い込まないとまともに老後を送れない年金制度と比べると、フリーライダーへの防御機構を考えなければならないと気づいた。全世界が一気にベーシックインカムの制度を導入するとは思えない。一部の先進国が先にベーシックインカムを導入するのあれば、これまで全くその国と関係のなかった人々が大流入することは想像にかたくない。フリーライダーが増えればどこかで制度破綻する。ローマ帝国の無産階級の存在、蛮族の流入はよくよく歴史の展開として記憶に留めるべき。

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繰り返すが、現在の年金制度、健康保険、所得税などの税制などは、国民と居住民、長期滞在者の福祉のおけるフリーライダーの排除という面ではよく機能している。ここがまたお役所の機能肥大につもつながっているので、ベーシックインカムだという議論はフリードマン以来よくよくされている議論。

長期的に見れば私が健康寿命として生きていられるである20年あまりの間に汎用人工知能が仮に開発されたとしても、国家体制をゆらがせるところまでの問題となるとは思えない。ケインズはまったく正しい、我々はみんな死んでいる。

iMac、MacBook、ChromBook、小型PC

なんか自分の仕事環境における広い意味でのPCに苦労したので記録としてエントリーをあげておく。

ことの発端は私の机の上のiMac。7年くらいは使ってきただろうか。すでに自宅で使っていた2009年機は、私の不手際もあり昇天してしまっていた。月末が近づき、それなりに忙しいにも関わらず、動きが悪くなってきていた。最近、MacBookをディスプレイ、テレビにhdmi接続してあちこちで使うのが普通になってきていたため、iMacを普通のディスプレイに置き換えても支障がないだろうと考えたのが運の尽きだった。

iMac君は降板してもらって昔からのRGB端子接続のディスプレイをメインの位置に置いた。これで全く問題なく仕事がはかどった。しかし、RGB端子は電力をかなり消耗するようでApple純正のUSB-C接続変換アダプターを使っているにも関わらず、電力があっというまに減っていた。

調べてみて、以下のエントリーが見つかった。

obakasanyo.net

ここで推奨されている「ドッキングステーション」はすでに販売完了だったので、その代替として割と評判が良さそうなものを選んだ。最初はよかった。やはりRGB端子接続だとMacBookの電池消費が激しいので(充電がおいつかないようなので)、hdmi端子接続のディスプレイを探してきてもらってこれに接続した。ところが、翌日MacBookからhdmiへ接続しなくなってしまった。仕事も山積みになっていたので、ここで大慌することになった。

[asin:B07KTXFYPP:detail]
*1

これは非常時だと宣言して買ったのがこれ、超小型PC、Windows10マシン。ディスプレイとキーボード、マウスなどがあればまず問題ないスペック。音も全くしない。オフィスで使うにはこれで十分。しかも、びっくりするのはiMacよりはるかに立ち上がるスピードが速い。XP当たりから完全にMacintosh環境に移行していた私には目から鱗状態。ただ、Chromeは結構「重い」のでいくつかリアルタイムでデータのやりとりをしているらしい&ローカルの描画にマシンパワーを使うFacebookとか、日本経済新聞Chromeで複数開けているとさすがにChromeがクラッシュする。それでも、Windows10のすごいのは、システム自体はクラッシュしないこと。えらい、えらい!

これと今後に備えて以前買ってあったChromeBookも引っ張り出した。現在仕事のほとんどをG Suite上で行っているのだが、ほんのちょっとした日本語入力だとか、画像の切り貼りとかローカルのアプリケーションを使いたい時にできないことがわかりこれも断念。

意外だったのが、数年前仕事のピーク時に突然画面が真っ黒になりなにをやっても使えなかったMacBookを取り出して、充電してスイッチを入れてみたらちゃんと動いたこと。これで救われた。

ということで、現在私のデスク周りには表題の通り通電していないiMacからMacBook x 2台、ChromeBook、超小型WIndows10PCが並んでいる状態*2。まあ、これでなにがあっても対応できるだろう。そうそう、すばらしいのは環境がこれだけ違うのに操作にほとんど違和感がないこと。広義の意味でのPCのインターフェースは、Windows vs Mac OSの対立をとうの昔に乗り越えてしまっているように想われる。Tronの夢は既に実現しているのだと。

*1:ちょっとコレジャナイ感がある。すでに廃版になってしまったのか?

*2:実はこれにiPhone8とPixel3a、何台かのGoogle Homeもある。hpo.hatenablog.com

社民党消滅せず

割と真面目に長い歴史のある護憲の守り神、社民党が消滅することが予想されていまた。これは、保守側が得票を伸ばすからではなく、「新選組」党、左派の新政党が票を集めるからだと言われていた。

jp.reuters.com

しかし、実際には2%以上の票を獲得し、生き残ったと。これは、改憲勢力が3分の2の議席をとれなかったことと合わせて、まだ昭和55年体制、戦後が日本において終わらない象徴だと痛感した。

www.sankei.com

社民党が消滅し、たった1行、1単語でも改憲できた時に、初めて日本人が米国を赦す日が来る。

hpo.hatenablog.com

「ブルース、日本でワインをつくる」

「ブルース、日本でワインをつくる」を拝読した。大変、勉強になった。

ブルース、日本でワインをつくる

ブルース、日本でワインをつくる

もとをただせば、NHKのJUJUさんがイタリアでワイナリーに行く番組を見ていて、ワイナリーに行きたくなったところから話は始まる。

www4.nhk.or.jp

以前から行きたかったココファームワイナリーにいくことにした。素晴らしかった。






何本かのワインと一緒に買ったのがこの本。改めてココファームワイナリーは、元々「こころみ学園」の知的障害の職場としてできた歴史もよく伝わった。それ以上にブルースさんのワインに対する愛情が伝わった。ココファームワイナリーで「適地適品種、野生酵母」という話を聞いたが、それはきっとブルースさんの土地を活かしたワインの作り方の姿勢の反映なのだと思う。作りたいワインが先にあるのではなく、その土地に一番合った葡萄をその場所でつくり、その場所、そのワイナリーの野生の酵母を使って生産する。かなり勇気のいるワイン造りの姿勢だと思う。例としてココファームで聞いた話では、ある年ドライなワインを作ろうとして発酵を始めたが、途中で止まってしまったのだという。それでも、そのワインを試飲すると独特の甘さがあったため「シエスタ(昼寝)」という名前で売り出したのだという。他のワインも同じブランドでも年によって味にヴァリエーションがあると。たとえば、現地でいただいたロゼはとてもドライだった。「珍しいですね」と聞いたら、「昨年の葡萄に合わせて作ったらドライにするしかなかったんです」という意味のことを教えていただいた。その土地、その年を大切にしている、ココファームの姿勢が伺われる。

ブルースさんはおっしゃる、ワインの質は99%葡萄の品質だと。だから、ココファームから離れて北海道ではじめられた「10R(とある)ワイナリー」は、農家、葡萄の造り手が主役のワインづくりをしたいのだと。

tedxsapporo.com

カーブドッチを作られた落さんも、もう北海道の余市におられる。そう遠くない将来に北海道のワイナリーまわりが大きな注目を浴びる日がくるかもしれない。なにより土地を活かした自然な事業としてワイナリーはすばらしい仕事だと思っている。私はワインは作れないし、作ることもないだろうが、土地を活かす、そこに住む方々の仕事を作るという意味では大変共感している。「まわりの人々のためになる仕事」というブルース・ガットラブさんの言葉は私に大変響く。落さんの写真はいまも私の部屋の壁にはってある。

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ファミリーヒストリー

NHKの「ファミリーヒストリー」を何本か見たことがある。人に歴史ありというが、毎回意外な著名人のご家族、ご先祖の活躍に触れ驚く。

www4.nhk.or.jp

www.youtube.com

やはり、基本は除籍謄本あたりから調べているらしい様子が番組から伝わる。

souzoku-pro.info

自分も大学生の頃に除籍謄本から自分の先祖をたどったことがある。別に意外な展開はなかったが、自分のオリジンをたどるのは興味深かった。

近々、事業の永続について勉強する機会がある。これを機にもう一度先祖の生年月日などをライフプラン風にまとめてみようと思う。

hpo.hatenablog.com