ずっと前に見た壁の落書きの答えをトインビーの著書に見た。
これ誰か教えて下さい - HPO機密日誌
ある方の展覧会のタイトルになっていたトインビーの「失われた自由の国―現代アメリカ論」。ケネディーがまだ生きていた1962年の講演録。
- 作者: アーノルド・トインビー,黒沢英二
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 1962
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トインビーは、アメリカ独立革命は一発の砲声から始まったという。そして、その砲声は、フランスに、ロシアに、スペインに飛び火し民主主義の革命を起こし、そのまま東回りでアジア各国の独立運動にもつながったと。アメリカのイギリス植民地支配からの独立は、各国民の自由を勝ち取るための戦いにどれだけ勇気をあたえたから分からないと。
ところが、1950年代以降のアメリカはアジア各地、あるいはアフガニスタンにおいても、現地とまじわらず、買い物すら米国本土から持っていた製品をPXで買うだけだと。アメリカの「防衛」のために帝国主義になりはてていると。実におごりに満ちた態度でいると。このままでは、各国民から自由を勝ち取った国だとみられていたアメリカが、「失われた自由の国」となってしまうと。アメリカ「帝国」である限り、マーシャルプランなどさまざまな「施し」を発展途上国への支援として与えても、帝国主義だとアメリカへの信認が失われ、世界中で敵ばかりになるだろうと警鐘をならしている。
その後の1980年代のアフガニスタン紛争、あるいは中東の動きを見るに、自由の国から世界で最も傲慢な国となった米国に対する国民レベルでの反感、憎悪が世界情勢を動かしたといっても過言ではない。トインビーの目の確かさを感じる。
翻って、独裁、全体主義を打ち破るのは、米国独立戦争の理想であったというのが冒頭の落書きの意味であると改めて思う。どうか、米国はこの理想をかすかにはなっても失わないで欲しい。
いま、みると"is"のところに"the PNAC"とある。これは、"panic"の間違いだろう。世界の混乱の元が米国であるという事態におちいっている。
PNACは20世紀をアメリカ世紀となぞらえることにあやかって21世紀を「新アメリカ世紀」と謳っており、防衛再建計画ではサイバースペースや宇宙のような情報空間や物理空間をアメリカがコントロールすることを主張して[1]「完全支配」と呼ばれるフル・スペクトラム・ドミナンスの確立を目指した[2][3][4][5]。これはジョージ・W・ブッシュ政権でのミサイル防衛構想に基づく宇宙および地球規模攻撃機能構成部隊や空軍サイバー軍団、トランスフォーメーション局などの設置に繋がる。
アメリカ新世紀プロジェクト - Wikipedia
恐ろしいばかりのおごりを感じるのは、私だけだろうか?
元にもどれば、このスローガンを使った若者の中にアメリカ独立の精神は生きているのではないだろうか?
MONEY FROM NOTHING EQUALS NOTHING BUT DEBT
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僕は、お金の管理者たちの奴隷に売られていくのですか?FREEDOM WORTH THE FIGHT!
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全体主義国家体制「1984年」に対する答えは、1776年(アメリカ独立)にある。<<