なぜかユーミンのAnniversaryが私の頭の中でリフレインして続けている。なぜなのだろうか?
この曲は死の床の中のパートナーを歌ったものだと直観した。以前の記事にそれを裏づける動画をリンクした。残っているようなのは幸運。
高齢者の方であっても、パートナーの死による喪失の大きさは変わらない。むしろ一人のパートナーとずっと歩んできたからこそ「かけがえのないあなたの同じだけかけがえのない私」になるのだと。死こそが二人を分けるのではなく永遠につなぐのだと。
感染症による死においては、横たわり死に行くパートナーを抱きしめ瞳を見上げることはできない。2020年だからなのか、年末だからなのか、たくさんの死を自分なりに感じて頭の中で「Anniversary」がリフレインし続けているのかと。
以前ある僧侶の方が東日本大震災についてお話をされたのを聞いた。あまりに多くの命が失われ、中には家族全てが失われた。そうした命は「弔われない命」であったと。アウシュヴィッツを見学された体験と合わせて命の大切さ、命の喪失への共感の大切さを訴えられた。今年はあまりに命について軽率に語りすぎたと反省している。