お仲間と作っているLINEのグループに「11月11日11時11分」のスマフォの画像を載せた。
「そんなことばっかりやっているからお前はいまだに独身なんだよ」と揶揄された。まあ、そうだなと。
私は以前から尊厳死を主張している。
「世代間闘争のひとつの帰結としての尊厳死」というのはありうる選択肢なのだろう。(中略) いや、尊厳死というよりもQoLというべきなのかもしれない。可能残存QoLとかそういう概念だろうか?
かなしいことだが... - HPO機密日誌
先日、家人に言った。「俺は自分で自分の下の世話でできなくなってまで生きたいと思わない。自分で自分の食を絶って死ぬくらいの意思がもてなくなったら、延命措置などする必要はない」と。
寿と祝福されているからこそ命 - HPO機密日誌
尊厳死が実現した社会を夢にまで見た。大きな恐怖を感じた。自分の主張と気持ちはまだまだ離れているなと。
やるべき仕事も、もう子育ても全て終えた私は自死を申請した。白衣を着せられ予備の薬剤の点滴をされながら、「処刑台」、いや「処置台」へ移動しようとした。その度に、ガスの元栓を閉め忘れたとか、最後の手紙を書き忘れたとか、やり残したことを思い出して、先に進めない。それでも、しまいには半ば強制的に台に寝かされ、薬剤を注入された。死をもたらす冷たい液体が私の腕から身体をめぐっていく感覚が今も思い出せる。ああ、こうやって死んでいくんだと、思い残すことはないと思ったのにやはり死ぬのは苦しいと思った。
死の恐怖 - HPO機密日誌
先日自分のマイナンバーを申告しなければいけない機会があった。よく見ると「臓器提供」の申告が載っている。
「尊厳死」を主張する立場からすれば、当然「脳死」を選ぶべきなのだが、恐くて丸をつけられなかった。死んだら自分の意識などないと分かっていても、この恐怖は抑えられなかった。
それにしても、誰が主張してこうなったか、マイナンバーカードに臓器提供の意思を表すのはよいアイデア。
運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードへの臓器提供意思表示欄設置が進んでいます。一人ひとりが身近で意思表示できる環境が確実に整いつつあります。
日本臓器移植ネットワーク | 臓器提供について | 意思表示の方法
ご自身のものを確認し、意思表示欄があればなるべく意思を表示しましょう(記入は任意です)。また、ご自分の意思についてご家族や友人と話し合っておきましょう。
と言われて見てみると、確かに保険証にも、運転免許証にも「欄」がある。一人身だと、確かにより長生きする意味を感じにくいというのはあるかもしれない。死の恐怖は変わらないが。