HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ベトナム語の類別詞

ベトナム語を勉強し始めて結構びっくりするのが類別詞。例えば、よく使われる生き物につける"con"という類別詞は日本語の「この」に発音が似ているし、という特定する機能もありなんとなくわかる気がする。あるいは、助数詞、「◯個」という意味もあるのでこれもまたなんとはなしにわかる気がする。

ベトナム語には 「類別詞」 というものがあります。 類別詞は、名詞の前につけて、その名詞が動物なのかモノなのか、丸いものなのか綴じられたものなのか、といった形状や性質を表す働きを持つ言葉 です。ベトナム語学習の最初のほうで習う「Cái này là cái gì」の「cái」は、この類別詞にあたります。

ベトナム語の類別詞39~使いこなせばランクアップ!~│ベトナム生活情報サイト、VIETJO Life(ベトジョーライフ)

しかし、実際には200以上もあると聞くとこりゃあ先が長いなと感じてしまう。

本研究は、ベトナム語類別詞の全体像を追究することを研究目的とするため、まずベトナム語の品詞論における類別詞の位置(名詞の下位に分類される語群であること)を整理再確認し、さらに、この類別詞が「数詞+類別詞+名詞」という構造を取ることができるという意味で、「類別詞が『可算名詞』の仲間であること」を指摘した。従来、先行研究においては、「数詞+“類別詞”+動詞/形容詞」の形式内にある“類別詞”も類別詞として扱われてきたが、本研究では、これら動詞/形容詞に前置する“類別詞”は類別詞とは認定しないことを主張した。さらに、類別詞と同じ仲間である他の「可算名詞」との相違点についても論じた。
次に、この分析・考察から明らかになったことを踏まえ、どのような語を類別詞として認定するかという認定基準を設定した。その結果、本稿では、合計248 語の類別詞が確認された

https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/27211/8/lan020201400603.pdf

文法的には「可算詞」、つまりは、「一個、二個」、「一羽、二羽」という類と同じと考えれば、同じ漢字語源の語彙を使う文化として共鳴できるかもしれない。

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