吉田敦彦先生の名著を読み始めた。

- 作者: 吉田敦彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/11
- メディア: 文庫
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古事記を読了した今、本書のアジアの多くの神話と日本の神話の比較の大切さがひしひしと伝わる。
日本神話と南洋の島々
かって日本神話の学問的研究が始まったころ、その源流が南洋の島々にあると信じられていた。事実、日本神話と話の基本構成を同じくするものが、南洋の島々から多数採集された。その様子を以下にまとめてみた。
日本神話の源流,古事記,日本書紀
かつてニュージーランドの方々と交流した時の衝撃が思い出された。
この日、車で移動したときに古事記を英語と日本語で語りなおした「国生み」をかけた。
すると、(マオリの)彼女が言うには「この話がよくわかる」というのだ。マオリの世界観にもすべてのものにひとつひとつ神がいて、名前がある。ニュージーランドのマオリ語の国名である「アオテアロア」は「白い雲がたなびく土地」という意味なのだそうだが、「葦原の瑞穂の国」、「稲穂たなびく瑞穂の国」と歌われた日本の国名と結びつけてるのはあまりに早合点かもしれないが、なにか根で通じるものを感じる。
先日ニュージーランドのマオリの方が拙宅にこられた - HPO機密日誌
もう少し深く吉田敦彦先生の研究に触れてみたくなった。