HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

漫画版AKIRA 「もう、はじまっているからね...」

体調不良で外に出られず、ひたすら家の中。大人買いしたAKIRAを一気読みした。

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学生時代に友達の部屋に転がり込んで、よく読ませてもらっていた。AKIRAの読書体験は、どこに向かうでもない、未来が明確ではなかった私の学生時代と重なって記憶されている。なんというかただただ刺激が欲しかった時代。不思議なのは学生時代(いや、今もか)あれだけ議論好きだったのに、AKIRAについて語った記憶が全くないこと。

さて、何十年かぶりに漫画版を読んでアニメ版とは違うテンポを感じた。漫画版では金田も、鉄雄も、ケイもひたすら逃げている。で、時々戦う。「気分はもう戦争」のノリ。

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

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  • 発売日: 1982/01/24
  • メディア: コミック

漫画版は(当然だが)アニメ版よりもAKIRAを軸として動いていく。そして、人類を巻き込んだ大きな動きが、常に底流に流れている。その流れはラストで頂点に達する。

以下、ネタバレあり。

今回、漫画版を読もうとしたのは、アニメ版のラストが理解できなかったから。

暴走する鉄雄を止める為にアキラが目覚め 光の中に鉄雄を呑み込みます。 それを追い金田も光の中に。 金田を助ける為にタカシ、マサル、キヨコも光の中に 金田だけを救出し、彼等は光に閉じ込められる。 都市を一部崩壊させたその光はやがて収縮し金田の両手の中に消える。 映像は幾何学模様と宇宙の絵を映し、そこに子供たちの声で 「もう、はじまっているからね...」 しばらく沈黙の後 「ぼく...鉄雄...」 ラッセラッセラッセラッセ ラッセラ...

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漫画版では明確に、鉄雄のを攻撃することにより、その力を刺激し、高めに高めることが描かれている。そして、鉄雄の力をアキラに匹敵するところまで成長させ、対消滅させるという「ナンバーズ」達の構想がに従って描かれた。しかも、それは人類の進化に明確に関わるのだというナンバーズ達。大分雑音を入れたキャラはいたが・・・。

それにしても、「もう、はじまっているからね...」は人類の更なる進化が始まっているという意味だと思われるが、本当なのだろうか?あまりに進歩がないのが人類のような気がする。