先般から拝読してるある先輩の人生の記録を興味深く読んでいる。留学され言葉に苦労されたくだりは、自分も米国留学経験があるのでよくわかる。米国に住むいとこから、「ひでき、アメリカ人と同じに話そうとしなくていいよ。アメリカ人は日本人を尊敬しているから、ジャパニーズ・アクセントでいいからどうどうと話すべきだ」と言われてどれだけ救われた想いをしたかわからない。
さて、先輩のご著書に戻って、「英語はフォノティック言語、フランス語は非フォノティック言語」という話が出てくる。大学院の補習コースで英語の発音の指導を女性の言語学者から受けるという話しだ。その先生が「英語はフォノティック言語」と言っていたらしい。どうもここがわからない。
音声(上)の、音声学の、発音どおりの綴りにした、表音の
phoneticの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
たぶん、「英語はフランス語に比べて、発音に綴り字が忠実だ」という意味なのだろうとは受け止める。確かにフランス語の綴りはラテン語のまま、でも発音はフランス語という乖離した状態にある。
しかし、多くの言語からいろいろな単語を「借りて」来てしまったがために、英語の綴りと発音の不規則性ったら恥ずかしいほどだと私は想う。また、多くの人が指摘するように英語は異常に語彙が多い。使える英語と、ネイティブの英語、そしてアカデミックな英語の間の乖離は日本語のそれと深さが違う。
とはいえ、先輩の米国における奮戦記は読んでいて実にためになる。まもなく読了する。読み終わったら、お手紙を書きたい。