HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

Game of Thrones Season 4

もうなんか止まらない。

しかし、ハマればはまるほど、現代英語が物語世界でそのまま使われていることが不自然に思われてきてならない。

hpo.hatenablog.com

ここにはギリシア/ローマに相当する古代文化が存在しない。それらしいヴィリリアはほのめかされるが、言葉がギリシア語、ラテン語と全く違う。当然、主な舞台となる七王国、ウェストリアの近傍にフランスに相当する国家も存在しない。

それでも、英語そのものが物語で重要な役割を果たしている。例えば、ある場面である貴族の娘が身分を偽って下女のふりをしている。そこで、"My lord"と話す。それで、下女であれば"Mi lord"と言うはずだと見破られる。"i"は長母音的に中世英語では発音された。"ai"と発音されるようになったのは、この数百年に過ぎない。

"time"は14世紀までは、「ティーム」と発音されていたと。"i"は「イー」という長母音であったと。それが国語化が進むうちに「アイ」と発音されるようになったと。

「英語の謎」読了 :「やわらかい言語」としての英語 - HPO機密日誌

あるいは、「司祭」が"Septon"(セプトン)と呼ばれる。これは七神正教の「7」に由来することは明確だ。そして、英語ではsevenであり、septではない。

Septons are the male clergy of the Faith of the Seven. They preside over religious ceremonies such as weddings. They have taken vows of celibacy, and often take important positions in a noble's household, attending the local septs at castles and keeps. In contrast, female clergy are known as septas. The leader of the Faith of the Seven is known as the High Septon.

「セプトン」とは七神正教の男性聖職者。彼らは結婚式のような宗教的な儀式を主宰する。彼らは独身の誓いを立て、しばしば貴族の家庭で重要な地位を占め、地方の城や砦の聖堂に住む。対照的に、女性聖職者は「セプタ」として知られる。七神正教のリーダーは、司教(ハイセプトン)として知られる。

http://gameofthrones.wikia.com/wiki/Septon

私のような英語圏外の者ですらこういうことが気になるのだから、まして英語圏で言語にこだわる方たちはどう思うだろうかと考えてしまう。

ま、それはそれとして、ひたすらハマっている。