HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「満州暴走 隠された構造」を読み始める

ここのところ、某イベントを控え、某ゲームにはまり、読書量が激減というひどい事態を迎えている。そんな中でも、安冨先生のこの本には大変そそられる。

なんといっても満州は先生の最初の研究テーマ!

(バブル期の住友銀行に努めて、)やめて、最初に研究したのは、「満洲国」の金融でした。満洲事変の直前、1930年にロンドンで軍縮会議があって、アメリカ・イギリス・日本のトップが、ラジオで全世界に向かって平和を訴えました。ある意味日本のデモクラシーの頂点のような出来事ですが、翌年には満洲事変が起き、32年に「満洲国」が建国されます。同年に内田外相による「国を焦土としても」満洲国を承認するといういわゆる「焦土演説」があり、33年にはリットン調査団の報告を拒絶して松岡外相が国際連盟の会場から退席し、35年には脱退してしまいます。全く逆の方向にわずか2,3年で進み、戦争に向かっていきました。そのあとは戦争反対を口にすることさえ難しくなりました。このプロセスは、バブルのときの銀行と同じだ、と考えたことが満洲を研究した理由ですね。

http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/interview/16.html

ci.nii.ac.jp

先生の論文を読みたくて、初めて図書館の利用を申請して、「貨幣の地域史」を県内の図書館から送ってもらう手続きをした。

貨幣の地域史―中世から近世へ

貨幣の地域史―中世から近世へ

博士論文も、なにか手続きすればPDFで読めるのだろうか?