2013-09-15 建物は物語、庭は歌 本居宣長は、「源氏物語は物語と歌が一体なので素晴らしい」と言ったそうだ。建築で言えば、建物が物語、庭が歌だ。物語は、かちっとすべてが明示的に語られる。筋が通っていないと意味が通じない。歌は、暗示的で、間があることが大切。リズムが大切。聞く側のイマジネーションが大切。間があるから、聞く側がその間をつなげる。庭と同じだ。庭も同じ見る側が間と、立体感を読み取る。そして、よい建築の作品とは、物語と歌が一体であるのと同様に、建築と庭づくりがひとつになっている。