「べき乗則」というキーワードをツイッターで常に指定している。以下の「つぶやき」も当然読ませていただいた。
岩波の「デタラメにひそむ確率法則」中の”ハヤカワ「歴史は『べき乗則』で動く」の地震の記述が間違っている”というのがよくわからない。グーテンベルク・リヒター則は両対数グラフで直線に乗るみたいなのに。それがべき乗則じゃないの?
https://twitter.com/beerlove_ryo/status/321076368890789889
で、早速拝読した。
デタラメにひそむ確率法則――地震発生確率87%の意味するもの (岩波科学ライブラリー)
- 作者: 小林道正
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「地震のマグニチュードと頻度がベキ分布する」と書いている本やネットの記事が散見される。例えば、マーク・ブキャナン氏の書いた『歴史は「べき乗則」で動く』には、地震のマグニチュードに対する頻度のグラフがべき分布に従うと書かれている。
一応、Wikipediaの「冪乗則」の項を英語版からつたない日本語に訳した私としては、「グラフに描けば、両対数グラフにおいて、線形になる。片対数グラフで線形になるのは指数関数」と理解しており、グーテンベルグ・リヒター則においては、両対数グラフだと想っていた。いや、いまも想っている。少なくともWikipediaに乗っているリヒター則のグラフは両対数で直線に分布している。
マグニチュード - Wikipedia
ま、安冨先生も私のつぶやきをリツイートしてくれたし、今後の展開を待とう。
地震こそ複雑系で、べき分布の典型例ですよね。 RT @anmintei: 【活断層が定期的に動くという変なモデルはもう放棄しようよ。】未知の活断層活動 淡路島地震 bit.ly/17zhqaD
https://twitter.com/hidekih/status/323443765123616769