あとで詳しく書く。
- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1987/08
- メディア: 文庫
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員数とは、因数分解の「因数」ではなく、「員数合わせ」というときの員数。軍隊においては、いかに数を合わせるか、上司への報告ができる状態にしておくかが大事だったと、山本七平は言う。
明治から昭和まで帝国陸軍は戦い続けてきた。文字通り命をかけて戦い続けてきた。
常に戦場に在りとは、ぎりぎりで戦い続けるということ。ぎりぎりで戦い続けるということは、員数さえあっていれば、形式さえ整っていれば、周りの人間との関係さえよければ、それでいいとなってしまう可能性があるということだと知った。
ここに組織の恐ろしさがある。そして、この組織の恐ろしさを山本七平は静かに探求していった。