HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「もしフリ」

財政が破綻したときにどうなるかというシミュレーションにはなってる。市場の混乱、危機を迎えても続く政治的対立など十分にリアルだ。が、フリードマンの「資本主義と自由」をいかに日本にインプリメントするかという問題には、「地方分権で」という以上の処方箋は描かれていないのが残念。

もし小泉進次郎がフリードマンの資本主義と自由を読んだら

もし小泉進次郎がフリードマンの資本主義と自由を読んだら

夕張を見てから、公共機関が破綻しても経済と生活は回りうるのだと漠然と信じている。

夕張は、メロンもあれば、石炭博物館もある。タレントというよりはすでに事業家と呼ぶべき田中義鋼氏の花畑牧場の出店もある。話を聞けば、すでに若年層の雇用が地元で足りなくて、近隣から呼び寄せているそうだ。そういえば、昨晩お世話になった駅前の屋台村の方も夕張の外からきていると言っていた。夕張市の負債の返済が18年もかかるという重苦しくのしかかる不安以外は、夕張はまだまだ元気であるように私には見えた。

企業、行政、公正 - HPO機密日誌

もちろん、地方が破綻するのと国の財政が破綻することの意味は全く違う。貨幣価値が失われる問題、財政再建のための社会保障問題、公務員制度改革とスト権、国際的な関係など、国民全体にかかわる問題は山積みだ。それでも、人は生きていくのではないだろうか。

ま、地方からいろいろ変えていくしかないのかな。

体制維新――大阪都 (文春新書)

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