キーワードは、「センス」と「物語」かな。
- 作者: 村尾隆介
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2010/09/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以前からなんども書いてきたが、値段でしたお客に買ってもらえない会社は商売をしていない。その総体として、デフレがあるのだとすれば、日本人はもう商売人ではなくなってしまったということ。安売りせざるを得なくなってしまったのは、日本の国の生産能力が高くなりすぎたことなのかもしれない。今回の震災と原発事故によって、逆に必要かつ十分なレベルまで生産能力を調整する方向に向かうとよい。もっといえば、生産の量では幸せは作れないことを自覚し、行動すべきなのだ。
いや、先走りしすぎた。
目先の商売において、価格に走る前にやることがいっぱいあるだろうというのが本書の趣旨。最初にいったように、買う前から、お店に入る前から、そこに一貫したセンスがあるかないかが問われる。そして、一歩入った瞬間からそのお店の物語が始まってしまう。そういう工夫をしていくべきだ。ものでない価値が、安売りをしない努力なのだ。