HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ブログ素人時代の終わり

ささき☆さんが、某SNSでSF作家の方々が昨日触れたナウシカのネットワーク分析について発言されていたと教えてくださった。うれしい限りだ。ささき☆さん、ほんとうにありがとうございます。

ナウシカのエントリーを書いたのは、もう5年も前。あのころは、....と懐かしみだしたら人間終わっている。終わっているとわかっていながら、思い出してしまいがちな今日この頃ではある。

そう、5年前はブログでもしかすると政治が変えられるかもしれないと信じていた。

仲間と候補者の方を応援する活動もした。あのころはまだmiyakodaさんがご存命だった。

素人芸の通じる時代ではないのだということは、5年以上前、ずっと昔からわかっていたことではあっても、やっぱり確実に時代は変わったと感じる。現在では、ネット空間がリアルと同じくらい複雑で広大になってしまった。特殊な言葉をブログで使ったらグーグルさまに拾っていただけることもなくなった。SNSの世界も膨張しすぎて、私にとってはリアルの世界と同じくらい広大な砂漠にしか見えない。ブログで自分の信念を熱く語っても便所の落書き以上ではない。

逆に言えば、ブログやネットが日常のごく普通のものになった。逆にいまだからこそ政治をネット側から変える波を起こそうとしている人たちもいる。

楽天は7日、政治家への個人献金サイト「LOVE JAPAN」を27日をめどに開設すると発表した。インターネットを通じてクレジットカード決済により政治家に個人献金できるサービスで、国内で本格運用するのは初となる。

毎日新聞

たまたま、三木谷社長みずからが政治への想いを語る場を見た。このニュースは特に印象が残った。うまく社会を変えていくストローク*1

時同じくして、グーグルまで日本の選挙への「介入」をはじめるらしい。

衆院選関連の情報提供プロジェクト「Google 未来を選ぼう 2009」の一環。ネットユーザーからの質問を集め、ユーザー投票で人気の質問を選ぶ「Googleモデレーター」を活用して5つの質問をピックアップ。候補予定者に回答動画を制作・投稿してもらう。

Googleがユーザー参加型の衆院選企画 候補者がYouTubeで回答 - ITmedia ニュース

実際にグーグルのサイトを見てみると、日本の政治だけではなく各国のリーダーに質問を寄せているようだ。こころを打たれたのは、ドイツのメルケル首相に対する質問だった。

"Why is it that most world leaders are not taking the genocide in Darfur seriously?"
SOMNY, MN

http://moderator.appspot.com/#15/e=cc&t=d9

ブログで、あるいはネットだけで世界が変えられるとは思ってはいない。ただ、なにか変わる予兆がそこここにあるような気がする。

*1:交流分析の言葉。人に対するよきタッチ、しぐさ、はげまし。 http://www.taaj.gr.jp/glossary.html