選挙のシステム考えるのも大事だけど、じゃあ政策として年寄りと対抗する若者は何を主張すべきか考えるのことが大事では?
- 税制 : 相続税
- 税制 : 揮発油税の暫定税率
- 人口が減っていくし、首都圏にますます人は増えていくわけだからこれ以上地方に道路を作る必要はない。道路があれば将来的にメンテナンス費用はますますかかるようになるわけだし、移動する量は若者と年寄りでは若者の方が圧倒的に多いわけだから、暫定税率をやめることは若者に有利になる。
- 年金 :
- 「安心・安全」政策
- これ以上重箱の隅をつつくような法令順守とか規制の強化などは、次第に体力が衰えぼけはじめる年寄りにこそ有利になれ、若者にとってはチャレンジ精神を発揮する場がどんどんすくなくなっていくことを意味している。金商法にしたってボケ老人のために作ったとしか思えない。「安全・安心」という口当たりのよい言葉にだまされて軟弱社会を作っても年寄りのためにしかならない。
- 交通規則 : 運転免許
- そういえばこの前高速道路で逆そうしている枯葉マークつきのボケ老人ドライバーを見たと知人が言っていたが、運転免許証を一定の条件でノン・ドライバー・ライセンスにすることも大事かも。
- 健康保険
- 年寄りの方がお金を持っているし、年金などで十分保護されているのだから年寄りの自己負担率はもっともっとあげていいと思う。病院を社交場として使っている年寄りが減れば健康保険はもっと健全化する。そううそう、一回病院の待合室で「つるちゃん(仮名)は最近見ないねぇ。」、「ああ、なんか本当に病気になっちゃったみたいよ」というおばあさんどうしの会話を聞いたことがある。
なんか考えてみると、結構若者よりの政策と年寄り向きの政策は違うなぁ。
「ベーシック・インカム」というのは、生存するのに必要な金銭を個人に無条件で保障する、という制度構想です。
2007-12-31 - reponの日記 ないわ〜 404 NotFound(暫定)
福祉政策も若者と年寄りで分けて考えるとぜんぜん発想が違うかもしれない。ベーシック・インカム政策は古代ローマで小麦の配給を無条件でするという小麦法で実現されていたと思う。
ローマを見習って小麦を配ろう! - HPO:機密日誌
「ローマ人の物語」のどの辺の巻に書いてあったか思い出せないが*1、ローマ市民には家族が一ヶ月生きていける量は無料で配布されたのだという。ただし、家の主自身が一日がかりで並ばないともらえなかった。名誉を取るか、職がなくとも生きていくことをとるかの選択であった。ベーシックインカムも同様の方式でよいのではないだろうか?現代日本においても自分自身で並ばなければならないという条件をつければどうしても追いかけたい夢を持つ若者が食べていけるようになるし、年金でぬくぬくしている年寄りは受け取らないだろう。
■追記
一番大事なことを忘れてた。金融政策が年寄りよりか、若者向きかという差だ。正直、そもそもこのエントリー自体がずいぶん前に読んだフリードマンのエッセーからの発想だった。金利政策について高い方へ誘導することは年金だの金融資産を持っている年寄りに有利に働き、低い方への誘導は借金をしてしまいがちな若者世代に有利だという論であった。フリードマンの中では、明確に「誰のための政策」という意識が働いていた。
それはさておき、「金利をあげたいけど、あげられない」という経済学にお詳しい方がよく話す議論すら背景にあるのは、金融資産を持っている方々、そしてお年寄りの方々を念頭に置いているのではないだろうか?疑心暗鬼になってはいけないと自分に言い聞かせながらも、ごく基本的なところに社会の成り立ちに関する暗黙の仮定がある。
*1:多分「ローマ人の物語 (8) 危機と克服」。