記者会見ではひたすらこの本のことをしゃべれば相手にされなくなるだろうか?
- 作者: 魚住昭
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: 新書
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やはりというか、当たり前なのだが、組織が成り立つためには「排除」がどうしても必要だし、「排除」されると当然「された」側はうらみに思うわけだ。そこに組織側のおごりが加わり、「社会正義性」を帯びるとすごいことになる、と。
いや、本書の内容はガチでものすごいものがあるんだけどね。
まだマスコミは社会正義のためにあるのだと信じている人には絶対読んで欲しい本だ。
この前から疑問に思っているのはなぜ米国ではコミュニケーション学とか、ジャーナリズム比較研究みたいのがめちゃめちゃ盛んなのに日本ではマイナーなんだろうか?
あ、そうそう帝政ローマは民衆と貴族、土地所有者との重大な対立から生まれた。貴族は働かなくとも生きている土地資産を持っている。貴族は、自分達のことしか考えない。考える必要がないから。しかし、ローマ皇帝は常にその存立根拠を民衆に持つ。ローマ皇帝が民衆派であり続けることがその存在意義であったと言ってよい。これはキリスト教が入って来るまで変わらない。
新聞社などの社主という制度もローマ皇帝と同様の存在ではないのか?会社において絶対的存在であっても社主の志向は常に民衆を向いている。
ま、私の場合このことばは自分自身に向けて言っているようなものなのだが。