HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

堺屋太一先生

非常に面白かった。

1264年のチンギス・ハンの不換紙幣から1971年のドルショックまで不換紙幣がなかった話とか、戦後の日本社会が前提としていた多すぎる人口とか、終身雇用年功序列とか、がこの数年で崩壊するであろうとか、壮大な話だった。

そして、団塊の世代の定年は単なるこれまでの職縁からの離脱であり、ほとんどが自分自身を職縁価値でなく市場価値で売ることを自覚的に行うのであれば、仕事はしつづけるであろうという予測を立てていらっしゃった。これはかなり正しいと私も思う。堺屋先生のおっしゃる通り、定年を迎えて流動化する団塊世代を、これからに企業はいかに再戦力化するかがなによりも大事な課題となりうる。

また、団塊の世代に対して、好きなことをしなさい、テーマを持ちなさい、お金は自分たちで使いきり、若い世代に贈与などする必要はないと明確に語りかけていた。非常に共鳴。

ああ、しかし!

堺屋先生、最後の最後になって会場を出たのは私です。会場が冷房がききすぎていたため腹痛がとまらなくなってしまいました。すみませんでした。