HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

政権をとれるかもしれない民主党の姿と中枢に入りつつある40代のとまどいが重なる

最近、まわりでご出世されている同期、先輩の姿が目立つ。さわりがあるので具体的にはかけないが、エスタブリッシュメントだろうそれはという組織の中枢に40代の方々が抜擢されている。ま、鏡に映った自分を見ればわかるが、40代というのは決して若くはない。

島耕作初芝の取締役になったのは何歳だっけ?

ありゃ、55歳だって。そりゃ、決して若くないね。リアルは現実を追い抜いているというところだろうか?島耕作の読者層が何歳くらいかしらないが、上場企業で取締役あるいは執行役員就任が50代では遅すぎるくらいではないだろうか?

もう、私など足元にもおよばない活躍を多くの同世代の方たちがしているので、こんな片隅でごちゃこちゃ言ってはいけないのだが、それでも同世代であるからこそその照れやとまどいを感じる。ある役について同年齢の知人は運転手月の黒塗りの車に乗ることにものすごく抵抗していた。こういうところから自分がえらくなったと勘違いがはじまるのだと。

それはともかく民主党の執行部の方々はすでに40代を越えている方が多いが、株式市場を見ていても、政策への発言を見ていても、すでに政権を取ることが規定路線になっていることへのとまどいが見えるように思う。別のある方がいまの40代はまじめなだけにテクノクラートになりがちだとおっしゃっていた。どうも、待ちに待った政権をとりから、あるいは組織の中枢をにぎるから、破天荒なことをしてやろうというよりも、こじんまりとまとまりがちな空気が伝わってくる。

国政においても、既存の組織においても、どうもこのままテクノクラート的に過去の延長でやっていくとか、自民党的あるいは団塊世代的な利益誘導の旧弊をただすだけでは、問題は解決できないところに来ているのを感じる。いや、だからお前のところの組織はどうなのだといわれるとはなはだこころもとないのだが、いちおう組織の頭を4年ほどやらせていただて感じるのは、大胆に自分の信じるところを実行することだ。それにつきる。

自分のような人望もない、深慮もない、行動力もいちいちな人間でも、フォローしてくれる人たちはいる。国政でも、大組織でも、きっとその辺は同じではないだろうか。思い切ってやりなさい、ブログの片隅からエールをさまざまな方々にお送りしたい。

■余談

いまちょっと民主党各位のみなさんのWikipediaの記述を拝見してきたのだけど、みんな博士号、東大、京大、あるいは米国の機関など超高学歴なんだね。自民党民主党の対立軸ってこの辺だったりしてとおもってしまった。思い浮かぶ身近な出世頭の方々はあまり学歴とか関係ない気はするんだけどなぁ。あ、ただその道一筋の方々ばかりだとは思う。

その意味でも、池田先生のおっしゃるようなごく普通のサービスである、ばらまき政策に走るんだろうな。

今回の民主党は、16年前の連立与党よりはましでしょう。特に旧社民党の勢力が弱まり、派閥抗争がそれほど目立たなくなりました。しかし昨年の参議院選挙で小沢一郎氏の掲げたマニフェストは、自民党以上のバラマキで、本当に与党になったら実現できる政策ではありません。それは民主党が徐々に政策を修正し、支出規模を縮小し始めていることでも明らかです。

民主党は「与党」になれるのか - 池田信夫 : アゴラ - ライブドアブログ

いまの大企業は世界に誇る技術を持ち、世界でもっともレベルの高い市場を抱えているはずなのに、できるのが安売りだけだという非常に情けないありさま。これが政治、政策のレベルでも「安売り」しかできないのがあまりに悲しい。