たまたま、風速について調べているときに、岡山県美作市の風害のニュースを拝読した。被害にあわれた方々が一日も早く平常に復旧されることをお祈りする。
建築基準法の関連で地震ばかりではなく、風速についても構造設計のための告示が出ている。もともと美作市は風速が強い地域であるのかと思い、思わず見てしまった。
岡山県で風速32m毎秒として定められている地域がいくつかある。しかし、いずれも海岸部の地域のようだ。一番近いのが和気郡というところだが美作市からは30kmあまり離れている。
アメダスのデータを見つけたが特にこの地域で過去に強い風が吹くというわけではなさそうだった。
ただ、当日の当該の時間帯はかなり天気があれていたのは事実のようだ。
実はダウンバーストはあまりひとこごではない。
いうまでもなく成田空港も海抜40から50m前後の台地の上にある。それでも、ダウンバースト現象が起こっている。だが、まだ竜巻は観測されていない。
美作市の観測データを見ると19日の夜は北風が吹いていたところからかなり風が周っていたようだ。美作市安蘇地区の地形からすると北風はこの海抜50m前後の地域から200m、300m程度の山間部へと上っていき、大気の状態を相当に不安定にした可能性はある。
いずれも素人の思案を出ないが、実に日本の国土は地震といい、風といい、予測できない自然現象を抱えているのだと改めて自然の脅威を実感した。そして、その脅威は決してひとごとではない。