これはリーダーシップを発揮すべき人はぜひにも読むべき本。
大きな集団でどうリーダーシップを徹底させるかは大変重要な問題。以前から「リーダーの人間的魅力による人心掌握以外に組織を動かす方法はないか?」悩んでいた。橋下氏は見事に「意思決定までは徹底的に議論をするが、決定事項には必ず従うと事前に了解を取る」ことでこの問題を見事に解決したと。自民党はそういう政治組織であることは有名ではあったが、独自に編み出していることは素晴らしい。とはいえ、意思決定に参加もせず、意思もしめさず、後になってから批判ばかりが巻き起こる組織体もあるので、大阪府、大阪市という優秀な方が多い組織だからこそできたという側面はあるのだろう。
なにより自分よりも現大阪市長で盟友の松井一郎氏の方が親分肌で魅力があることを認めている。お二人が出た維新の会の宴会で始まって五分で松井氏は議員仲間に囲まれていたが、自分は一人で鍋をつついていたと認めている。
自民党大阪府議団の政調会長まで務めたが、WTC府庁移転問題を機に考えの相違の理由で[3]新会派「自由民主党・維新の会」を結成。
2010年(平成22年)に橋下徹が代表を務める地域政党大阪維新の会に参加して、幹事長に就任。
松井一郎 - Wikipedia
だから、こそ判断の軸は事前に十分に組織の仲間に説明し、その上で議論を重ね、意思決定を行うという潔さは本当に学ぶべき。
以前、橋下徹氏が生で話している場面を見た。すばらしく本質をついた話しをされていて感激した。どんな組織においても、リーダーが本質を見つめられるか、妥協してしまうかがその組織のパフォーマンスを決めるのだろう。