諸君、私はスタートレックが好きだ。世界が破滅した後に築かれる貨幣のない平和な世界。もはや、全人類がマイル、ポンドでなくキロメートル、キログラムの統一した尺度を使う世界。そして、絶望の後の地球外知的生命とのファーストコンタクト。「創造主」であるロッデンベリーの意思が隅々まで感じられる物語だった。
そして、いまNetflixで「Star Trek Discovery」が進行している。
このサイトにはこう書いてある。
「スタートレック」の生みの親、ジーン・ロッデンベリーの息子であるロッド・ロッデンベリーが脚本・製作チームに参加。
しかし、私にはもはやTOS、TNGにあったロッデンベリーの世界観が感じられない。息子は父親に及ばない例なのだろうか。物語にはこれまでの意思を貫徹する最強の「ヒーロー」達ではなく、さまざまな弱み、悩みや、欠落を抱えて任務に当たる姿が描かれている。それは、それで共感できる。
えらそうなことを言いながらまだシーズン1から通してみたことがなかったので、ゆっくりと見ている。大変幸せな気分だ。両方を並行して見られて。