HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

人類の子供たち

久しぶりに「トゥモローワールド」を見た。

原作の「人類の子供たち」を読んだように記憶していたのだが、ブログの読書記録をどう調べても出てこない。映画は08年1月に見ているようだ。記憶など実にあいまいだ、思い込みでできている。

自分の記憶の中では、確かに「1984年」を想わすほど、陰鬱な崩壊した世界に住むセオの生活を文字で読んで、より身近に感じた記憶がある。不思議だ。

人類の子供たち (ハヤカワ・ミステリ文庫)

人類の子供たち (ハヤカワ・ミステリ文庫)

子供が生まれなくなった近未来。人々は絶望し、テロや、自殺が横行する明日の世界。奇跡的にできた子供をめぐるものがたり。そして、その子供を守ろうとするセオという男の物語。子供がいかに未来の希望であるか、実感させられる。

Simply Dead 『トゥモロー・ワールド』(2006)

そして、いうまでもなくこの映画は日本の未来を暗示している。子供が少なくなっていくことを止められないことほど、希望のない未来はない。