@J_Sato さんのBCG仮説が次第に注目されてきている。私も力任せに、人口三千万人以上の国のCovid19感染状況とBCG接種状況を集計してみた。
ソースは、Worldmeterと教えていただいたこちら。
BCGは完全なデータベースがどこにもないですが、一覧正のあるソースは↓になります。https://t.co/0c927M5Hulhttps://t.co/BgpKIwyjoM
— J Sato (@j_sato) 2020年6月21日
開始年、終了年、BCG株種、実際の接種率等を見ておく必要があります。
あと、結核菌の蔓延度合いをみるために、結核発症者数も。
結果、BCG接種国は圧倒的に人口百万人当たりのCovid19関連死者数が少ないことを改めて確認させていただいた。
ちなみに、このグラフの各カテゴリー毎の国の数、そして人口百万人当たりのCovid19死亡者数。
カテゴリー | 国の数 | 平均百万人当たりCovid19死者数 |
BCG接種国 | 31 | 13人 |
例外(後でBCG接種国と確認 | 5 | 12人 |
南米のBCG接種国 | 3 | 212人 |
現在BCG非接種国 | 8 | 384人 |
地図で見るとこんな感じ。
http://www.bcgatlas.org/
グラフを見て、国の数を考慮に入れるとBCG接種国とそれ以外で全くCovid19の感染状況が違うように見える。もっとも、人口三千万人以上の国だけを抽出しているし、南米のブラジル、ペルー、メキシコの大流行を説明出来ない。逆に言えば、大流行かつ大規模の死者数を出しているのは北米と欧州に限られるようにも見える。
なにがこれらの国々の状況を分けたのか、ぜひ医学的な根拠を明らかにしていただきたいと。
■追記
教えていただいた世界銀行等のデータを元にG Suiteのスプレッドシートのマップグラフに表現してみた。人口が少ないと特異な部分があるように思えるので人口一千万人以上の国をフィルターした。円グラフの大きさが各国の人口百万人当たりの死亡者数、色がBCGの推測接種率。Worldmeterと世銀データで国名の表現がS. KoreaとRepublic of Koreaとか、Democratic Republic CongoとD.P.Cなど整合していないのに苦労している。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1y0JDTPBkD_MV3yRu3h3nO2RZp68rGB4NlvXupDx3piA/edit?usp=sharing
こうみると、BCGとの関連性もさることながら百万人当たり死亡者数が100人を越える国の方が少数派なのではないかと見える。日本を含む「軽症」国が特殊なのではなく、北米、欧州の方が特殊なのではないだろうか?さらには、各国で対策の強弱は相当に異なるはずなのに、BCG接種国の百万人当たりの死亡者数の分散は小さいように思える。南米のブラジル、ペルー当たりの例外は確かにある。偉い方にぜひ解明していただきたい。
BCG要素を外して純粋に人口百万人当たりの死亡者数で色分けしてみた。
■追記の追記 20200630
@J_Satoさんにきちんと死亡者データを取っているサイトを教えていただいた。色の濃淡が割と分かりづらいが、大流行の国とそれほどでもない国が色分けされている。
https://ourworldindata.org/grapher/total-covid-deaths-per-million?year=2020-06-29
実は、リンクを教えていただいたからかなりの時間、地図データにたどり着けなかった。「タブ」に「map」とあるのでそこをクリックするとでてくる。時系列のアニメーションにもなるので興味深い。