HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

公と私の混同

随分昔にブロガー(死語?)な方々との交流の中で「公私混同上等」という話をした記憶がある。確か、その時は「仕事に対して『全人格、全能力をもって臨むというのなら、もはや『公』も『私』もない」というような話しだったと記憶する。前提として、十数年前なので、現在のような「ブラック」というより自ら全力で仕事に臨むのが「美」なのだという風潮があった頃の話だと思って聞いてほしい。

ブログを書くことがポピュラーになり、様々な地位、立場の人が「今日食べたラーメンが美味しかった」など、「私的」な事柄を書き出した時期だった。これまで「◯◯社の◯◯さん」は、「公」の立場として個人的な事柄は余程の成功者でもない限りオープンにはされることはなかった。私もそれなりの立場にはあったが、その立場ではなくあくまで公的な立場はオープンにせずにブログを書き始めた。

様々な方々との交流をそれ以来経験した。ブログがきっかけであった時代はそれなりに楽しかった。しかし、リアルな事件が起こり、ブログ界隈ですら重要視されたころから、リアルはリアル、ブログはブログ、公は公、私は私と切り分けるようになった。

さらに時代が変わり、いまは「混同」とすら意識されないくらい、ブログ・ウェブ界隈とリアルな公、私が連続している。いわばブログ・ウェブと公私混同との「熱量交換」による「相転移」がほぼ完了しつつあるのだろう。

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