HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

内部留保金課税の「会計学的」検討

非常に疑問の多いエントリー。タイトルから「会計学」ということは削除すべきだと主張したい。

www.yutorism.jp

togetter.com

こんなに批判的に人のエントリーに意見するのは、十数年ブログをやってきて初めて。


■追記1

このツイット、エントリーの後半を読み落としていた。

これは特別目的会社の税金の考え方。基本的には、資産の切り離しなどのために認められている。もっとも、id:lacucaracha さんのご主張はこっちなのだろうが。

配当・譲渡所得累進税化 m9( ゚Д゚) ドーン

内部留保課税を会計学的に考えてみる - ゆとりずむ

こう見ると、ご主張は外形課税の構想に近い。しかし、外形課税制度もすでに導入済みの制度。

keiriplus.jp

lacucarachaさんの内部留保課税をするとしたら、いったい企業の「どこ」から取るかについてのご主張が議論しても噛み合わなかった。

内部留保金課税を配当からとろうとしているようなご主張にも思えたし、「配当はBSから」発言は噴飯物だがBS上の資産を売ってはらえとの主張にも受け止めたし、よくわからない。

散々書いたので、二度書く気になれないが内部留保金課税は会計上としても正しくないことを確信した。留保金課税、特別目的会社税制(SPC)、外形課税など既存の制度を総合的に見直すほうがはるかに実効性、実現性はあるように考える。

明確にすべきは目的だ。大企業側により賃金をあげさせ、より配当性向を強めるようにする税制の設計だ。日本の株価の時価総額が低いのも、配当性向、株主等関連対策が弱いからではないだろうか?