HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

38年ぶりの医学部開学に至る道

某セミナーに参加した。いま話題の医学部開設に至る道について話しがあった。

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ここに至るには国、県、市各レベルの行政も、医学関係も、教育関係も、それなりの地元経済界も、それぞれの大活躍があった。知らなかったのだが、医学部が38年間も新設されなかったのは、法律でも、行政の命令ですらなく文科省の内規一枚だけの問題だったらしい。「岩盤規制」も開けてみれば紙一枚とは川柳にもならない。会社の寿命30年説はずいぶん昔だが、2世代、3世代にわかって新設の組織がなければ起こるべき革新が起こらない。日本が周回遅れ、二周遅れになっていってしまうだろう。日本全体のためにも今回の医学部新設は喜ばれるべきだ。

 今春開設された国際医療福祉大学医学部(成田市公津の杜)の入学式・開設記念式典が2日、成田市成田国際文化会館で140人の新入生や来賓、関係者ら約1200人が出席して開かれた。

 同学部は多くの授業を英語で行うほか、海外での臨床実習を必修にするなど、国際性豊かな教育を特色とし、国内外で貢献できる医師の育成を目指している。1期生140人のうち、20人がベトナム、モンゴル、ミャンマーカンボジアなどからの留学生。各国の政府や大学から推薦された学生たちで将来、母国の医療を担うリーダーとして期待されているという。

千葉)1期生の誇り胸に 国際医療福祉大医学部で入学式 朝日新聞

2017年4月2日、国際医療福祉大学は医学部の入学式と開設記念式典を開催し、140人の第一期生を迎えた。式典では安倍晋三首相がビデオメッセージを寄せたほか、日本医師会会長の横倉義武氏、日本医学会会長の高久史麿氏らが出席し、祝辞を述べた。 大学医学部の新設は東北医科薬科大学に続いて2年連続。国際医療福祉大学は国際的な医療人材の育成と医療ツーリズムの実施を旗頭に、「東京圏」国家戦略特別区域会議の事業として医学部の設置を国に提案し、2016年8月には文部科学大臣からの設置認可を受けていた。

国際医療福祉大学医学部に140人が入学 日経メディカル