人生長く生きているといろいろなことがあるものだ。神楽坂の元置屋風のお店でご接待。日本酒がおいしかった。
生きているうちに一度は芸者遊びなるものをしてみたいものだ。私の親の世代には確実にあった。手遊びだの、芸も知っている人が多かった。私の世代より下でそんなものを知っている人はどれだけいるだろうか?日本は本当に断絶してしまったのかもしれない。
ちょっといま出てこないのだが、「選択」という雑誌が昭和50年代のインタビューを冊子として購読者に配った。松下幸之助、堤清二、八城政基などそうそうたたる経営者の話しだ。しかも、インタビュアーが城山三郎。当時の経済界のインタビュー集としては最高の叡智だった。しかし、現在読んでわからない。当時の話しが語られている、空気がわからないというよりも、論理の段階からわからない。なにか神楽坂で芸者遊びを楽しんで世代とは大きな隔絶があることを痛感させられた。
お座敷に毛氈を敷いて、テーブルと椅子のスタイルで料理とお酒と楽しい会話を楽しんで帰り道、そんなことを考えた。