中小企業におけるファイル共有をどうするかで何社かからプレゼンを受けている。各社、セキュリティや、検索の容易さ、統合脅威管理、ディスクレスPCデータレスPCなど、様々な提案をしてくれている。しかし、Google Apps for Workによりメールと個人データ管理ができ、曲がりなりにもSFAによりファイルの言わばファイルの「ストーリー管理」が現在できている状態でこれ以上大金をかけて新たなシステムを導入してまでファイル共有を進めるべきか疑問に思い始めた。以下、箇条書きで一人ブレーンストーミング。
- 社内ネット接続共有とファイル共有は分けて考えるべき。ルーターだけでは、ネット接続の健全さは保てない。(当たり前!)
- 無線LANは危険だが、iPadなどが普及した今、1IDによる接続維持(社内移動によるハンドシェイク?)は必須。
- RAID化していても、HDD1TB一万円時代でも、ファイルの多重化、バックアップは必須。(Amazon社のHDDを送り合うとか言うバックアップシステム構想はどうなったのだろう?)
- 中小企業のファイル共有システムは、Googleドライブの共有機能で十分ではないか?ファイル共有のステータスを閲覧、編集可などと設定して、当該ファイルへのリンクをメール送信することをルールとすれば、検索も、共有も、何よりゴミ共有ファイルもなくなるのでは?ファイル共有の問題は異なるバージョンを異なるユーザーがローカルに持ってしまうことが最大の問題かもしれない。
- 残るのは画像ファイルの共有。私はFlickr派なのだが、Yahoo!米国はその未来が少々心配。やはり、Googleフォトを使いこなす/こなさせるのが早道か?
- 社内ではメールのファイル添付を禁止する。全てGoogleドライブ、フォトへのリンクとする。Google Apps for Workによるドメインまで含めたファイルセキュリティはかなり強い。また、思いがけない左右上下のファイル、ディレクトリの閲覧許可事故もどこかのファイル共有アプリのようなミスもない。バージョン管理もこれで大丈夫なはず。
- 必要なのは社内のこうしたITリテラシーの普及もIT担当役員の強いリーダーシップ。
- たぶん一番やっかいなのは、現在社内ファイル共有システムに存在する重複したファイルの削除。これも発想を変えて、現在のファイルシステムを凍結し、勇気をもって新たに重複ファイルの存在しないファイルシステムを使い始めるという解決しかない。
まだ色々考えを深めるべきだとは思うがとりあえず今日はここまで。
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