HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「世界でよいことをしよう」 ロータリー財団百年史

ようやく読み終わった。改めてロータリーの強みの源泉は各クラブにあると感じた。残念ながら、一般に販売されていない状況のままのよう。

当初、アーチ・クランフ氏が呼びかけて活動はなかなか報われなかった。しかし、ポール・ハリス氏の死語急速に寄付を集め、ロータリーの大きな力となった。そして、それは現在のポリオ・プラスという小児麻痺撲滅運動につながった。

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そのポリオプラス運動を大きく前進させたのは他ならぬマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ・ジュニア氏。そして、ジュニアをチャレンジ・グラントに向かわせたのはロータリークラブの会員のビル・ゲイツ・シニア氏、ジュニアの父。その他、数多くの各クラブの活動がロータリー財団の力を使って「世界でよいこと」をしようとして奮闘する姿が本書には多く描かれている。

そうそう、緒方貞子氏もフルブライトに加えてロータリー財団の奨学金によって米国留学が実現したと聞いた。

多くの困難を抱えた人々は、最初の一押しがあればその困難から抜け出せることをロータリー財団、ロータリークラブの活動は証明していると私は思う。それは、緒方さんのように留学のための奨学金であったり、衛生的な水の確保であったり、職業訓練であったり、感染病のない環境であったりする。

そもそも、今年度ロータリーインターナショナル会長のラビンドラン氏は、国際大会最終日のスピーチで小児麻痺、ポリオに感染したお母様のことを話されたそうだ。そのような強い想いがあって、ここまでの活動につながったのだと改めて感激を新たにした。