子供を教えるには、まず自分から。「新しい高校物理の教科書」を読んでみた。
新しい高校物理の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)
- 作者: 山本明利,左巻健男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: 新書
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本書で初めて角座標の微分で重力と遠心力が釣り合う速度の計算が理解できた。ニュートンの法則と数学的な基礎、定数の計算までが理解できた。角座標、円運動のy軸への投影ということで、振り子の運動が表現でき、五円玉と糸だけで地球の重さが計算しうることがなんとかわかった。
「新しい高校物理の教科書」を読み始める - HPO機密日誌
前回は「力」の基本と、一般的な力としての重力のところまでをレビューした。章立てで言えば第2章まで。
【目次】(「BOOK」データベースより)
楽天ブックス: 新しい高校物理の教科書 - 現代人のための高校理科 - 山本明利 - 4062575094 : 本
第1章 「はかる」ことと「見る」こと/
第2章 物体の運動を支配するもの/
第3章 変化の中で変わらないもの/
第4章 ものは原子でできている/
第5章 波うつ世界/
第6章 電気と磁気の不思議な関係/
第7章 原子の中へ/
第8章 現代の物理へ
そこから、気体の性質、波の性質、粒体としての光、電磁波などへと進んでいく。それぞれが力の方程式から導かれることをきちんと説明している。物理学がいかに一貫していて、しかも、数学の進歩と軌を一にしているのがよくわかる構成になっている。高校生向けでも手を抜いていない。
しかも、随所に実験の話しや、考察による測定が実例があり、物理学をいかに工学などへ応用していくかの道筋もしめされていると私は思った。
この数学、物理の美しさ、深さをなんどか子供に伝えたい。