某所で、某先生の講義を聴いた。先生曰く、「GDPとは国内総生産。日本国内だけを見ていてはいけない。日本の企業が海外に生産をシフトしている現状を踏まえれば、各地で日本の企業があげている生産を考えれば、決して停滞していない」と。
国内総生産(GDP:Gross Domestic Product)をひとことで定義するなら、「ある地域で、ある一定期間(一年間)に生み出された付加価値の総額」です。
「付加価値」とは「付加価値 = 売上高 - 仕入れ」です。(中略)
大ざっぱに言えば、日本国内で外国人が作り出したモノはGDPに含まれますが、GNPには含まれません。反対に、日本人が国外で作り出したモノはGDPには含まれませんが、GNPには含まれます。要するに、場所を対象とするのがGDPで、人を対象とするのがGNPなのです。
小宮一慶の短期講座(1):国内総生産=GDPの定義を言えますか? | BizCOLLEGE <日経BPnet>
では、GNPの統計を見れば先生のおっしゃることが本当かどうかわかるとなる。しかし、この十数年の日本(人)のGNPの統計は取られていないらしい。
私の感覚からすれば、付加価値の内の人件費は各地で落とされているが、経常利益にあたる部分は連結決算で国内の企業の統計に含まれているはずだと。とすれば、日本の企業が海外で生産をあげているのは事実だし、それが伸びているのも事実だが、日本国内で最高利益を更新するほどでないと、先生のおっしゃるように日本のGDPをはるかに超えて日本の企業が生産性を拡大しているとはいいがたいのではないだろうか。
どなたか答えの分かる人がいたら教えて欲しい。