まったく新鮮に読んでる。何度目かの読書のはずなのだが、母としての生きがいと喜びの鮮烈さ、働く生きがいを失った時の失望の深さ、たいへん伝わるものがある。
- 作者: 神谷美恵子,柳田邦男
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2004/10/06
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (53件) を見る
私は成長ということをよく周りに口にする。神谷美恵子さんの未来に開けた可能性が生きがいにつながるという話しは、非常に共感する。逆に言えば、いまの日本は未来の可能性を小さくすることばかり。そのアンチテーゼとして、最終回だけは見た「あまちゃん」の二人の少女がトンネルを抜けていくシーンには共鳴した。
ちなみに読んでいるのは、神谷美恵子さんが亡くなられた翌年の1980年に出版された古い版。
たまたま文字通り生きがいを半分失いかけていらっしゃる方と会った。「生きがいについて」を読んでみては?と薦めると、「いや、僕は自省録読んでるからいいよ」と言われてしまったが、この方の読んでいる自省録は神谷美恵子翻訳ではなかったか?
その中でもマルクス・アウレリウスの『自省録』(ギリシャ語)は彼女の生涯を通しての座右の書となった。
神谷美恵子 - Wikipedia