HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

凍てついたストックより、あたたかく流れわたるフローを!

Econ. Loversでこの一文を見て、即買いに走った。

 山形浩生さんがいなければおそらくリフレ政策の日本への啓蒙もその導入も著しく遅れただろう。

2013-05-19 - Economics Lovers Live

こころから私も山形浩生さんにありがとう!と伝えたい。まして、山形さんのご本職がまちづくりであり、はてなでエントリーをあげつづけていらっしゃる(id:wlj-Friday)なんて、かっこよすぎる!

atプラス16

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また、書いていらっしゃることがかっこいい。

基本的に今後景気は回復に向かうだろう。(中略)
そして、その過程で、経済成長というのが実はとてもありがたいものなのだ、という認識があらためて出てきてくれればとぼくは思う。構造改革論者も、福祉雇用論者も、リフレ派を批判する過程で、そもそも成長は望ましくない、それは人々や企業を堕落させたり、社会の矛盾を覆い隠したりする小手先なものだという立場を採りがちだった。そしてそうした議論が強いからこそ、これできちんとした景気対策が採られないという自己成就的な悪循環が続いていた。そうした物言いがインチキだったというのが、少しは見えてくるんじゃないか。

クルーグマンの目線があたたかいという発見以来のあたたかさを感じた。

同じ雑誌の同じ特集で水野某さんが世界有数の日本のストックを誇り、この上経済成長を望むのは強欲だと言っているが、ごく少数に独占されたストックが多少目減りしようと問題ではない。溶けて流れて、あたたかな流れとなって初めて、若者の成長と幸せは実現できる。

少なくともついこの間まで人口の中央値であったはずの私もまもなく50代を迎える。世代交代という意味で残された時間はあまり長くない。