女性を成長戦略の主役に据える発想は、日本陸軍が戦時中を通じて銃後の固めとして女性を活用しようとして失敗したことの二の舞になるのではないだろうか?
首相は「女性の活躍は成長戦略の中核をなす」との考えを表明した。日本では働く女性の約6割が第1子の出産を機に離職する。20歳代後半から30歳代の女性の就業率が低い状態を改善できれば、国内総生産(GDP)の押し上げにつながる。
成長戦略、医療・女性軸に 首相が第1弾 日本経済新聞
女性を活用しようとして、女性の研究をかなり早期から行っていたことが「未完のファシズム」で片山杜秀さんが書かれている。
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しかし、研究すればするほど、女性独特の生理のサイクルなどによって、戦争、そして「銃後の守り」としての役割が果たせないことが明らかになったと。いま読んでも驚くほど実証的に、女性の生産性のあがりさがりなどを研究、実証していた。
安倍首相の岸信介氏もかなわなかった女性パワーの活用。成長戦略の方向性はもうちょっと違う方向があるのではないだろうか?
■追記
関連ブクマを見ると、ロスジェネの教育、職業訓練のが先だろうと。
アベノミクスの教科書ともいうべき、クルーグマンの「さっさと不況を終わらせろ!」も不況の最大の被害は受けるべき職業訓練が受けられなくなることだと。そして、不況時でも教育分野の費用カットなどしてはいけないと。どうせやるなら、ここまで見習うべきだな。
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