コンビニ本だが、わかりやすかった。
中国軍・韓国軍との比較で見えてくる アジア最強の自衛隊の実力
- 作者: 自衛隊の謎検証委員会
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2013/03/26
- メディア: ペーパーバック
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日本の政府内に根強く存在する現行現法下における核武装の可能性についても触れていた。
1978年3月11日、福田赳夫内閣総理大臣は参議院予算委員会で次のように述べた。「たとえば万一核不拡散条約、これを日本が脱退をするということになった場合には、条約上の遵守義務というものはありませんから、先ほど申し上げましたような間接的意味における憲法に由来する九十八条の問題というものは消えちゃうんです。第九条の問題だけが残るということなんです。憲法全体の思想といたしましては、私は、第九条だと思うのです。第九条によって、わが国は専守防衛的意味における核兵器はこれを持てる。ただ、別の法理によりまして、また別の政策によりまして、そういうふうになっておらぬというだけのことである。」
日本の核武装論 - Wikipedia
本書にも以下のように書かれていた。
さらに、そもそも日本はすでに核武装をしているという見方もある。
なぜなら、1995年に閣議決定された「防衛計画の大綱」(防衛大綱)の中には、「核兵器の脅威についてはアメリカの核抑止力に依存する」という主旨の一文がある。
韓国軍の問題点として、軍隊のいじめ、男性どうしでの性的暴力被害があげられていた。知人の韓国人が「兵役は、人生最悪の二年間だった」と語っていたのが思い出される。
二重国籍保持者に兵役逃れを封じる法律を施工したときに、1800人も韓国籍を放棄する人が出たという話しも理解できる。
本書の姿勢は、結局軍隊の強さとはその国の総合力であるという主張に貫かれている。正面装備の質、レーダー網、対潜探索能力、各軍の連携はもとより、技術力、国民の民度、経済力、ひいては他国との協力関係などが総合的にからみあって、軍隊の強さが決まると。特に、日本と中国、韓国との紛争が生じるのは当初は島嶼部が予想されるため、数ではないと。「人民の海に敵を葬れ」という毛沢東の人海戦術は既に過去のものであると。
大変勉強になった。難しい本にはついていけない私のような者には、わかりやすかった。