HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

クリントン論文

これは実は相当にインパクトのある論文ではないだろうか?

理解しきれていないが、「中国中央政府よ、しっかりしろよ。心から中国の味方をする同盟国あるかい?下手を打つなら、米国が手を打つぜ。米国の同盟国はアジアにまだまだこんなにいっぱいあるんだぜい。」というほのめかしてないメソッドではないか?

時間と気持ちに余裕があれば、また後で書く。

メインランド中国では、これを米国からの挑戦だと見ている。

近代日本はその成立時点から中国大陸の政治動向に運命を左右されてきた。まして、明治から大正にかけての比較的自由な機運の中にすでに地政学的な利害を含めた中国進出の種があったことを忘れてはならない。

もし、中国経済が一気に奈落の底に落ちるようなことがあれば、清国末期に軍閥割拠に対応する事態が起こらないとは言えない。なにせいまだに北と南では言葉が違う。ソ連が分裂して組み入れられていた民族国家が独立したように満州、モンゴル、ウイグルチベットは独立しうるだろう。さらに「もし」を重ねても仕方がないが、この無政府状態を天文学的な金額を中国に投資し続けてきた米国は許さないだろう。武力介入も辞さないとクリントンは言っているわけだから。

百年前からの歴史が繰り返すかもしれないと思っていた。このシナリオが荒唐無稽であった欲しいと願う。そして、ネットを初め開明的なメディアが中国を内部からの力で分裂させないことを希望する。