HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

中国経済の減速?

ああ、来るべき時がきたのかと思いながら読んだ。

 李克強氏は中国のGDP統計に疑念を漏らしたことがある。来年3月に正式に温家宝首相の後を継ぐ見通しの李氏は、経済成長を評価する際にGDPではなく電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資の実行という3つの統計を重視すると述べた。

 李氏の評価が正しければ、中国経済はGDP統計がこれまで示唆してきたよりもかなり厳しい苦境に陥っている。

 電力や鉄道貨物、銀行融資をはじめ、ここ数日で発表された注目度の低い統計は、いずれも経済活動の急激な落ち込みを示しており、政策立案者たちに不意打ちを食らわせたようだ。

 FT 中国経済、予想を超える急減速か

先日、大連旅順にいった時のことを思い出していた。

公園には人があふれ、大変幸せそうに見えた。中国は内需に支えられて成長を続けていくのではないかと思わせる勢いがあった。

以下、あえて、経済が減速しているかもしれないと感じたところをあげる。


有数の観光地であるべき老虎灘も開発しているのだか、景観を壊しているのだかわからない工事が中途半端に放置されていた。


なにより鉄道だ。旅順まで伸びるはずであった高速鉄道の高架の工事が昨年の鉄道事故以来止まっている。 → コメントいただきました。

旅順ではバスからなかなか降ろしてもらえなかった。大連の発展とは対照的に開発が遅れている感じが街全体からした。軍港で外資を受け入れがたいのだろうか。大連市内の近代的な工事とは対照的な改修工事が行われているのに驚いた。現代都市大連から本の数十キロでこの状態では、周辺ではどんなことになっているか想像に難い。

大連市内の建材専門のショッピングセンターを視察した。驚くほど巨大なショッピングセンターだったが、驚くほど人が少なかった。平日の午前中だからだと信じたい。写真は、マンションの内装業者さんの相談窓口。中国では、スケルトン渡しといってマンションを買っても内装や、設備は自分でやらなければならない。市内のあちこちで建設されているマンションを見ると、相当に混んでいてもいいはずだと思うのだが。

日本の製造業に与える影響を思うと、中国経済の減速が杞憂で会って欲しいと切に願う。